2008年08月23日

修理:鞘鳴り

居合刀は経年使用で、どうしても
・鯉口が緩くなる
・鞘鳴りがする
などの問題が出てきます。

今回は鞘鳴りの簡単な修理方法を考えてみました。

海外などの場合には気候条件(特に湿気と乾燥)や
航空機移動などでも鞘鳴りが起こる場合があります。

都度、EMSで日本に送り、修理していてはコストが
馬鹿になりません。

本当にこれで直るの?と思われるかも知れませんが、
職人の方も居合刀(模擬刀)はこの方法に近い遣り方で
直している筈です。

準備するものはシャグマ(偽毛)・割り箸です。
シャグマは昔は(今も?)美容室では使います。

以下手順です。

1)刀身を鞘から抜きます。

2)抜いた刀身を外側から鞘に合わせ鞘尻の遊び部分の長さを計ります。
鞘と刀身の空間(鞘尻と切っ先の遊び部分)を把握します。
目的は、空間以上の詰め物(シャグマ)を入れると
ぴたりと収まらないからです。

3)シャグマです。
全部は使いません。


4)ふたつまみ程度を取り分けます。


5)これを繭玉状に丸めます。


6)鯉口にセットします。
この時に割り箸で少し押し込みます。


7)刀身をそろりそろりと収めて行きます。
静かに静かにです。


8)鞘鳴り具合を確認します。

この様に少しづつ様子を見ながら
繰り返して詰めて行きます。

一度で上手く行く場合もありますので、慌てずに行って下さい。

くれぐれも2)の空間部分の長さを頭に入れておいて下さい。

最初からたくさんのシャグマ(詰め物)を入れるのはよくないです。

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2008年08月22日

修理:鯉口の緩み

居合刀は経年使用で、鯉口が緩くなる事があります。

鯉口が甘いなどとも表現します。

鞘口部分、鯉が大きく口を開けた様に見えるのでこの名前が付きました。


今回は鯉口の簡単な修理方法を考えてみました。

準備するものは朴の木の木片があればいちばん良いのですが、
なければ経木などでも結構です。


木工用のボンド・あればピンセットも用意します。

私は関の職人さんからいただいた、厚めの経木(これって割烹料理屋の弁当の蓋?)
を写真の様に、ハサミで切り、紙やすりで薄く削り使います。


貼り付ける前に緩みの程度に合わせ、しっかり削ります。

貼り付けてから棒やすりなどで調整も可能ですが、鞘に傷を付ける可能性があります。
お勧めできません。

以下手順です。

1)刀身を鞘から抜きます。
このときに緩みの程度を確認しておきます。

2)緩みの程度に合わせ、極力薄めに削った木片を準備します。

3)鯉口の刃部分に木片をあてがい、様子を見ます。
万が一厚みを間違えた場合でも、薄めであれば調整が可能です。
そのあたりがコツかも知れません。


4)木片にボンドを薄めに付けて貼り付けます。
このときに、ピンセットなどで押さえつけると良いと思います。


5)完成です。
約一日程度は刀身を納めず、しっかり貼り付いた事を確認後に、薄く刀油(椿油でも十分です)
を塗り、なじませます。


もっとも居合の稽古時には、鍔は指先でしっかり押えておくことを忘れずに、暑いですが
稽古に励みましょう。

丁稚も大森流で汗を流しています。
現在4本目を練習中です。(笑い)

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