2015年06月11日

包丁の知識(洋包丁)

最近のご家庭では牛刀、文化包丁が多いようです。
以前は和包丁の菜切り包丁が主でした。

これが牛刀です。
肉だけに拘らず、野菜も魚も十分対応可能です。


画像はありませんが三徳包丁も人気です。

次は結構便利なペティナイフ。
小型のものはパーリングナイフ(皮むき)ですが、
手の中で処理ができて、忙しい時にも便利です。
もう一本はご存知ペティナイフ。
どちらも柄の長さを同じにしてあるのは嬉しいですね。(笑い)


洋包丁は原則、諸刃(両刃と表現されることも)です。
構造はこのとおりです。


画像は各部位の説明です。



包丁講座で良く聞かれる事に、最初に買うならどの包丁ですか?
があります。

洋包丁であれ、和包丁であれ、使う用途によるのですが、
それでは答えにはなりませんね。

わかりやすく説明しないといけません。

一般のご家庭での場合であれば、
1)材質で選ぶ
2)刃渡で選ぶ
3)形で選ぶ
4)価格で選ぶ
でしょうか。

1)材質で選ぶ
前回の材質(鋼)でも説明しましたが
・錆びるスピードが早いけれど手入れをしっかり行えば
 切れ味で応えてくれる炭素鋼系。
・錆びるスピードは遅いが、切れ味が長く続かない(長切れしない)
 ステンレス鋼系。(最近は炭素鋼系にも負けない切れ味長続きもありますので)
となります。
おすすめはやはり錆びるスピードが遅い、ステンレス鋼系でしょうか。


2)刃渡で選ぶ
これはキッチンの広さ(奥行:背中から後ろ部分)に影響されます。
あまり長いものは手に余るという訳で、18cmから21cm(小型のものは12cmくらいから)
が適切なようです。

3)形で選ぶ
三徳包丁(文化包丁)か牛刀かの選択肢です。
好みにもよりますが、最近は三徳(海外の方も)が欲しいと言われます。
三徳とは肉も野菜も魚もこれ一丁でという訳ですね。
男の料理教室で包丁砥ぎ講座を依頼されますが、会場(主に公民館)設置
の包丁は三徳が多いです。
これでも切っ先から5-10cmにきりっと刃を付ければ、魚の三枚おろしはできます。

4)価格で選ぶ
予算との関係ですので一概には申し上げられません、やはり一万円程度は考えたいです。
これから末永く使い、砥ぎにも十分応えてくれる高品質な物を選びたいものです。

切れ味鋭ければ、怪我もしにくい。
なにより料理が美味しくなります。
スパット切れれば繊維や細胞も壊しませんから。
  

Posted by 輝 at 14:58Comments(0)