なあんでか

和包丁のマチ?
なあんでか
3月、4月は砥ぎ講座キャラバンです。

包丁の構造、扱い方、砥石の事、砥ぎの基本などなど。

雑談も含めて約二時間の講座です。

最後は持参した模擬刀も見ていただき、終了となります。

ご質問の中に和包丁のマチ(画像参照)って何であるの?
注)画像矢印部分です。ちなみに出刃包丁には一般的には
  ありませんが、マチ付き出刃もありますので。
柳刃包丁
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薄刃包丁
なあんでか
出刃包丁
なあんでか

正式な答えは見つかりません。

多分と注釈付きで。

柳刃、薄刃は刃の幅も薄く出来ています。

引き切る、薄く剥くなどに使うためです。

出刃は厚いですね。

叩ききる、捌くなどの使うためです。

当然ですが、柳刃、薄刃の柄は出刃に比べ細身仕上げ。

太いままの中茎(なかごと読みます)を柄に挿し込むと
割れやすいのではと推測します。

そこでマチ(段差)を付けて細くし、柄に挿し込むのでしょう。

このマチの語源も?です。

これも多分ですが、座敷の入り口の上がりカマチから来たと言う説がありました。

ちなみに鍔で隠れて見えませんが、日本刀の刀身にも段差(マチ)があります。

日本刀の柄も太すぎると握りにくく、手の内でさばけません。

これでなるほど、ガッテンでしょうか。

注意点は包丁の刃渡り寸法を測る時です。

柳刃、薄刃は下マチの刀身側から切っ先までの寸法。

出刃は刀身のあご部分からの寸法です。

柳刃30cm(尺物)の刀身寸法は、約28.5cmから29cmになります。

これって意外と間違える事が多いですね。

徳蔵作、柳刃30cm、材質はVゴールド10号
錆びにくく、長切れします。
なあんでか




Posted by 輝 at 08:17│Comments(0)
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