2012年02月09日

銀3鋼


以前から調理師学校様の包丁は、鋼(錆びやすい)が多く望まれてきました。

近年はステンレス(モリブデン)の包丁を採用する学校もあります。

職人さんは先ず、包丁を砥ぐ事の大切さを知るべし。

まったくそのとおりです。

上記2種類(鋼・ステンレス)はどちらも砥ぎが出来る包丁ですが。

私どもが包丁砥ぎ講座キャラバンを始めて2年が過ぎました。

生徒さんには以前通っていた学校で購入した包丁を使う方もおりますが、
大半の方は錆び付いている包丁を、恥ずかしくて出せない様子です。

それも私どもでは錆を落とし砥ぎ上げて差し上げています。

ここ数年、私どもでは将来プロになっても十分使える包丁、
砥ぎ味の良い包丁をお勧めしています。

その一つが銀3鋼(ステンレス系の包丁ですがプロ御用達です)の柳刃、出刃です。

更に上のV金10号の包丁もご用意しております。

もちろん出番の少ない包丁(小出刃など)はモリブデンバナジウムをお勧めしています。

卒業時には私どもの職方により再度の砥ぎ、本刃付けを行い、柄を朴の木八角柄に
替え、口金も水牛の新品にお取替えするサービスも行います。

生徒さんは裕福な方々ばかりではないと思います。

我々も適正な利潤をいただいてお出ししています。
  


Posted by 輝 at 12:40Comments(0)

2012年02月03日

カスタマイズ


居合刀のカスタマイズです。

ご依頼の流派様は剣舞が主体です。

その為に、刀は下げ緒を解かず指します。

従来の下げ緒

新作の下げ緒

下げ緒の重ね部分が通常と逆が理想的。
3:4
から
5:2です。

目貫も幾分大きめが宜しい。

当然ながら危険防止も含めて、目釘は2本打ちます。

鍔も柄側の当たりが優しい物が宜しい。

師範のありがたいご意見をいただき、早速作刀致しました。

この様なご意見を頂戴し、職方と意見を交わし、作刀すること。

大切な事です。

その他の商品(特殊なナイフや包丁類)も標準品はそのままに
カスタマイズ品も充実するため試作品を制作中です。

今年のテーマの一つ「カスタマイズ」です。
  


Posted by 輝 at 07:58Comments(0)