柄・金具の説明

居合刀(真剣ではありませんが模造刀とも違います)の
各部位を説明致します。

今回は柄・金具。

柄は使い手と刀を繋ぐ大切な部分です。

ゴルフクラブで言えばグリップです。

それ故に、太さ・長さ・巻く糸(皮なども)も吟味する必要があります。

とはいえ、模擬刀の場合には、真剣と違い、オーダーで色々な太さを
準備する事は、コスト的にも無理があります。

当社とて同じですが、とりあえず、普通、やや細と二種類があります。

女性にはやはり、やや細が必要でしょうね。

まずは柄と各部位金具の説明です。

柄全景
柄・金具の説明
柄の先端は頭部分です。
柄頭などと言います。
この部位の金具を頭金具と言います。
柄・金具の説明
柄・金具の説明

柄の右手に見える竹の釘が目釘です。
刀身の中心・茎(なかご)と柄を繋ぐ重要な部分です。
海外向けの場合には、柄の長さが長い事もありますが、
2本目釘にする場合もあります。

柄の中ほど右に位置する金具が目貫(めぬき)言います。
柄の左右(表裏)に付き、裏側の目貫は、少し頭寄りに
付きます。
柄・金具の説明

繁華街などにぎやかな通りは目抜き通りと言いますが、
刀でも一番目立つ所に付けられる金具です。

柄に巻かれた白い皮。これは鮫皮です。
良い部分を使います。
残りは(目の細かな部分)はお寿司屋さんなどでは山葵下ろしに使います。

余談ですが、坂本龍(竜)馬の愛刀「吉行」の使用金具には
はっきりした説がありません。

これは輝どんの憶測ですが、千葉道場などに向かう旅の途中、
路銀に困り、売ったのではないか?

また、お金が出来たら、新しく買ったのではないか説です。

違っていたなら「すみやーせん、竜馬どの」。

柄の鍔に近い部分を縁と言い、ここに付ける金具は縁金具です。
柄・金具の説明

その右はご存知「鍔」です。
柄・金具の説明

ついでで恐縮ですが、鍔の前にあり、刀身との繋ぎ部分に位置する
金具が「はばき」です。
柄・金具の説明

刀が鞘から不用意に抜けないようにする役目を担います。

また、はばきと鍔の間にあり、鍔がガタつかないように、押えている(鍔をサンドイッチ)
金具が切羽(せっぱ)です。
柄・金具の説明

切羽詰まると言いますが、しっかり鍔をガードして、動かない(がたつかない)用にする
役目を担います。

柄糸には色々な材料が使われます。

好みもありますが、綿糸、正絹糸、皮が代表的な材料です。

綿柄
柄・金具の説明
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正絹柄
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黒皮柄
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黒裏皮(合皮)
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