修理:鞘鳴り

居合刀は経年使用で、どうしても
・鯉口が緩くなる
・鞘鳴りがする
などの問題が出てきます。

今回は鞘鳴りの簡単な修理方法を考えてみました。

海外などの場合には気候条件(特に湿気と乾燥)や
航空機移動などでも鞘鳴りが起こる場合があります。

都度、EMSで日本に送り、修理していてはコストが
馬鹿になりません。

本当にこれで直るの?と思われるかも知れませんが、
職人の方も居合刀(模擬刀)はこの方法に近い遣り方で
直している筈です。

準備するものはシャグマ(偽毛)・割り箸です。
シャグマは昔は(今も?)美容室では使います。

以下手順です。

1)刀身を鞘から抜きます。

2)抜いた刀身を外側から鞘に合わせ鞘尻の遊び部分の長さを計ります。
鞘と刀身の空間(鞘尻と切っ先の遊び部分)を把握します。
目的は、空間以上の詰め物(シャグマ)を入れると
ぴたりと収まらないからです。

3)シャグマです。
全部は使いません。
修理:鞘鳴り

4)ふたつまみ程度を取り分けます。
修理:鞘鳴り

5)これを繭玉状に丸めます。
修理:鞘鳴り

6)鯉口にセットします。
この時に割り箸で少し押し込みます。
修理:鞘鳴り

7)刀身をそろりそろりと収めて行きます。
静かに静かにです。
修理:鞘鳴り

8)鞘鳴り具合を確認します。

この様に少しづつ様子を見ながら
繰り返して詰めて行きます。

一度で上手く行く場合もありますので、慌てずに行って下さい。

くれぐれも2)の空間部分の長さを頭に入れておいて下さい。

最初からたくさんのシャグマ(詰め物)を入れるのはよくないです。

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